渋沢栄一は、私が説明するまでもなく有名な実業家ですが、
彼の理念を記した『論語と算盤』は、経済の話をしているようで、
大変スピリチュアルな側面を含んでいます。
「道徳経済合一」
一見すると、道徳と経済は対極をなすように思えますが、
「個人の利益追及が、社会の利益につながる」というものです。
私益(エゴ)か、公益(ワンネス)か?
ではなく、
私益(エゴ)と、公益(ワンネス)です。
両方を追求することで、皆が豊かになるという考え方です。
とかく、白か黒か?
善か悪か?
といった二極でものを考えがちですが、
一見矛盾するものを一緒にする考えを、提唱しています。
企業が目先の利益を追求することで破綻してきた例は、
枚挙に遑がないほどです。
「富をなす根源は仁義道徳、正しい道理の富でなければ、永続できない」
時代を超えて渋沢栄一の理念が注目され続けるのは、
私たち人類の精神性を表しているからだと思います。
「自分さえ良ければいい」ではなく、
自分自身を満たした上で、社会貢献していくこと。
個人の利益追求=自分の好きなことを思い切りやる(ことのできる社会)
↓
社会の利益=幸福度が上がる
につながるのかと思います。
日本は決して「自分の好きなことを思い切りやることができる社会」とは言えませんが、
まず、「自分の好きなこと」がなんだかわからないと、先に進めません。
わからなければ、ご相談ください。
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