引きこもりの息子を殺害した、悲しい事件がありました。
息子さんはアスペルガーだったそうですが、
お母さんは「アスペルガーに生んでしまって、申し訳ない」
と思っていたそうです。
好き好んでアスペルガーに生んだわけではありません。
自分の過失でアスペルガーに生んだわけでも、ないでしょう。
なのに、なぜ罪悪感でいっぱいになってしまったのでしょう。
罪悪感は、自分の価値を引き下げ、自分自身を攻撃することです。
自分自身を攻撃している人は、他人から攻撃されやすいです。
息子さんが中学生になると、
お母さんは家庭内暴力を受けるようになったそうです。
罪悪感は、過去に目を向けることです。
自分を罰すれば罰するほど気分が悪くなり、
罪悪感に浸れば浸るほど、未来に向けた行動を忘れさせます。
すると、親子関係を放棄したくなったり、引きこもりがちになって、
解決への道のりが遠くなります。
必要なのは、自分に罰を与えたり、罪悪感から抜け出さないでいたりすることではなく、
状況をより良くする行動です。

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