スピードスケート500mで金メダルを穫った、小平奈緒選手と銅メダル季相花選手との友情の話題があがっています。
お互い尊重し合う、ライバル。
私はつい、浅田真央さんとキム・ヨナさんを思い出します。
こうした市民レベルでの日本と韓国の関係は、あまりに政治的なそれと違うことを痛感します。
先日、水俣病についての作品を執筆した作家の石牟礼道子さんがお亡くなりになりました。
「チッソを許すことで、自分たちが前に進める」とおっしゃってました。
過去の忌まわしい過ちを許すことは、並大抵のことではありません。
しかし、いつまでもその感情にこだわっていると、重荷から解放されません。
負の連鎖が続くだけです。
許すことは、その過ちを肯定することや認めることではなく、自分が心の安らぎを得るためです。
お互いのポジティブな未来を考えるためです。
私たちはミスをしない、判断を誤らない完璧な存在ではありません。
どこかで折り合いをつけなければ、前に進むことはできないのです。
お互いの不完全さを認め、お互いの素晴らしい部分を認め合う。
民族は違うかもしれませんが、スピリットは一緒だと、いつも思うのです。
これは何も、国家間に限らず、男女間、人間関係一般にもいえることです。